重だるさが抜けないマダム

ここ最近は寒暖差が激しいですね💦
朝夕と昼間の温度差はエグいものがあります。

その影響か普段元気な方でも体調不良になってしまう人もいるようです。
今回はなんか重だるい、よく眠れないという訴えに対しての介入をシェアします。

ここ最近全身が重だるいというマダム

特にキッカケに心当たりはなく、
全身の重だるさが抜けないとのこと。
夜も普段なら全然気にならない音が気になり、よく眠れないとのことでした。

普段はハツラツとしている方なので
どんな問題がおきているのか評価・治療をすることにしました。

ストレス反応の評価

主訴を構成しているストレス反応について評価をすると2つ浮上。

①左腎臓の機能低下
②督脈の低下


結果としてこの2つの問題を解消することで、その場で重だるさは消えてくれました。

①左腎臓の機能低下について

腎臓には下記の4つの機能があります。

・尿を作り・体内の水分やイオンなどのバランスを保つ

 腎臓は必要なものを取り込み、不要なものを尿中へ排泄する。 
 その結果体内は弱アルカリ性を保ち、浮腫を予防する事ができる。

・赤血球の産生

 腎臓はエリスロポエチンというホルモンを分泌する。
 この機能が低下すると貧血症状を呈するようになる。


・血圧の調整

 血流が低下するとレニンという酵素が分泌される。
 その結果アンジオテンシンⅡが血管を収縮させて血圧を上昇させる。
 (レニン・アンジオテンシン系)
  ※血圧を下降させる組織カリクレイン-キニン系に腎臓も属している。

・ビタミンDの活性

  ビタミンDは腎臓に入ると活性化し、小腸からのカルシウム吸収を促進する。
  腎臓の機能が低下するとカルシウムが減少し、
  骨粗鬆症や、筋肉痛、痺れ感、全身けいれん発作の原因になる場合がある。

参考 旭化成ファーマ様
   桑名眼科脳神経クリニック様


という訳で、
4つの機能どれが低下しても「重だるい・・・」という状態になりそうな感じがしますね。

個人的な経験でも、腎機能に問題を抱えている人はとても多い印象があります。
認知症や疼痛が続く人、術後の管理が不良な方などなど…。
副腎においても副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)などもよく言われますね。
とてもアプローチすることが多い場所でもあります。

②督脈の低下

督脈は尾骨から上唇にかけて走る経絡の一つです。

エネルギーの流れ道とされる部分で、
経絡は近年西洋医学でも神経の重要なポイントと相関があると言われています。

背中の張り、腰痛、頚部痛などの治療にもよく使われる経絡らしいのですが、
このマダムも背筋の緊張は高まっている状態がありました。

2つのストレス反応の原因は?

腎臓と督脈は何かしらのストレッサーに対する反応で問題が生じていました。
そのストレッサーが真の原因と捉えています。

評価をすると寒冷刺激という物理的ストレッサーでした。

最近特に寒暖の差が激しかった結果、
腎臓と督脈の機能が低下し、
不眠や重だるさという症状を呈している状態でした。

施術で2つの問題を解消し、
寝具などに配慮し冷やさないようにお伝えして終了。

その場でオモダルさは消失し、
その晩以降は特に音が気になることもなくグッスリ眠れているとのことです♫

まとめ

その場で症状が改善するということは比較的すぐにできることが多いですが、
ちゃんと原因への対策をしないと元に戻っていまいます。

症状の構成要素を解消し、
その構成要素ができてしまった原因を潰す。
このような2段階は常に観るように心がけています。

今回のようななんかはっきりしない重だるさを抱えている人は意外と多いです。
症状とは関係ないからと遠慮して伝えるのを戸惑ってしまう方も多いです。

症状と直接関係内容なことでも色々聞き出せると、
違った視点からアプローチできるキッカケになるかもしれません。
話しやすい関係性も大切ですね。

ご覧頂きありがとうございました!

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臨床で苦しむセラピストに向けて、 壁を乗り越える為の5つの力を磨き、 【理論】を【現実の力】にするお手伝いをしています。