なかなか改善しない可動域制限

「骨折後、医師の診断上は問題ない。
でも可動域制限がなかなか改善しない・・」
という経験をしたことはありませんか?
その場合の対応のご提案です。

骨折後、リハビリが開始されても可動域がなかなか改善しない患者さんに悩んだ経験があります。

当時は解剖学や運動学を勉強して、
関連してそうな関節に目星をつけてアプローチしていました。
でも、結果はなかなか芳しいものではありませんでした。

最近担当した、
手指が過伸展位に脱臼骨折をされた方。
半年間リハをやってきたけど可動域が改善しないという人がいました。

その方いわく医師は

レントゲン上では問題ないから元に戻りますよ

という発言から

う〜ん、、、、、とりあえずリハビリ頑張って!

となり、さすがに不安になってきたとのことでした。

過去悩んだ経験のある私は、
緊張しながら診させてもらうことに…

1.患部評価

患部の可動域は
DIP・PIP・MPいずれも
他動で40°程度しか屈曲しない状況。

しかも、受傷後半年経過するというのに、
腫脹・熱感・発赤・運動時痛という
バリバリの炎症徴候。

リハビリで動かしてもらうと、
多少曲がるようになるけど、
翌日にはパンパンに腫れて、
良くなった分の可動域は
また元に戻ってしまうとのこと。

炎症が起きてる状況なので、
圧を加えると、
まぁそうなってしまいますよね〜💦

患部への直接アプローチは時期尚早。
炎症⇛線維化⇛瘢痕化
というプロセスを経て進んでいくので、
炎症が収まっていない状況をなんとかしないといけません。

炎症が収まればあとは線維を柔らかくするだけなので
患部へのアプローチでOKになるハズ。
そうなれば病院リハだけで済みますね。

では
「何が治癒プロセスを邪魔している?」
がわかると良さそうですね。

2.患部外評価

話は変わりますが私は
めまいが起きやすい体質です。
チョコを食べると肌が荒れやすい体質です。
でも、いつも同じ反応ではなく、
体調が低下気味な時に顕著になります。

体調が悪いと、
普段発揮できている恒常性
(ホメオスタシス)
が上手く働かないんですね。

今回の症例さんでも、
恒常性を妨げている要因を
明らかにする必要があります。
(普通に恒常性が働いているのならば、
すでに炎症徴候はないはず)

でも、
微妙に体調が悪い状態が続くと、
その状態が普通になるため、
体調を聴取しようとしても
本人の自覚がないことも多いです。

そのために、
会話から引き出すことも大切ですが、
全身を触って異常を感じ取る感性も大切になります。
異常のある箇所を触っていると
患者さんが思い出して語りだしてくれることも多いです。

なので、全身をチェックしていくと、
左足関節〜足部に大きなストレスを発見。

すると、

いつも左足は痺れてるんです

とのこと。
過去から現在も左足に負担をかけるスポーツをされていました。
姿勢をみても、左足にかなりの負担をかけている状態でした。

他にも過去の体験と関連するストレスが
内臓にもいくつかありました。

3.アプローチ

左足部にアプローチしていると、

指がジンジンしてきた。
血が通い始めた感じがする

との気づきを教えてくれました♫

患部の血流がよくなってきたということは、
ホメオスタシスが働き始めたのかな?
と仮定してその日は終了。

その後3回くらい関わることで、
かなり可動域の改善が進みADLの支障がなくなりました♫

4.まとめ

過去の私は、
解剖学・運動学から推測して
アプローチ箇所を考えていました。
それが功を奏することもあれば、
なかなか難しいこともありました。

今の私は、
全身を思い込みなくチェックすること
を軸にアプローチをしています。

アプローチするために、
解剖学・運動学の知識は
とても役立っているので
過去学んだ事は無駄ではありませんでした♫

プローチに限界を感じた時は、
・思い込みなく相手の悪いところを探す
・些細な出来事でも話してもらえる関係性を作る
このあたりがとても大切なポイントかと感じます。

可動性が改善せず、
悩んでいる患者さんのお役に立てれば何よりです。
ご覧頂きありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

医者にできない治療をするを目標に理学療法士を目指す。 2005年に資格取得以降、給料の大半を勉強に注ぎ込み続ける。 学びの中で、知識・技術よりも大切な思考に気づく。 その内容を臨床で結果を出せず悩むセラピストに向けて情報発信中。