メンタルと身体症状との関係

心と身体のつながりというのは科学的にも解明されるようになってきました。

実際の臨床にて
・自身の健康面への不安
・一家の大黒柱としての責任感
・仕事への熱意
・過去の家族関係のトラウマ
このようなメンタル面の影響はとても甚大な場合があります。

これまでは心と身体繋がりについて漠然としか評価・アプローチができていませんでしたが、
明確に手応えが感じられるようになりました。

先週一週間でもかなりの方が身体症状とメンタル面の関わりがある方がみえましたのでその一部をシェアしたいと思います。

仕事への熱意・喜びが肩の違和感に繋がっていたケース

肩周りが常に違和感があり、最大屈曲位では肩甲帯周囲に張りを感じているという方。
仕事上腕をよく使う方なので、筋疲労があるのはしょうがないのですが・・・。


これまでは、身体構造への施術や身体の使い方をお伝えしても
その場は改善するものの、継続性に問題を感じていました。

今回は視点を広げて評価をすることで、
メンタル面の仕事に対する熱意が関係していることが分かりました。


仕事への熱意がある事自体はとても素晴らしいのですが、
そのことと身体の緊張が結びついてしまうと
身体的には違和感が出てしまいます。

施術として左下腿にアプローチすることで
そのメンタルと身体の結びつきを解消することで、
これまで以上に筋緊張は緩和し、
喜んでいただけました。

健康面への恐れが歩行の不安定性に繋がっていたケース

加齢に伴って健康面の問題が出てくるのは避けられない事実です。
その事実に対して恐れ・不安を抱いている方というのはとても多いと思います。

今回のケースの場合は、
「最近段差の昇降が不安になってきた」
「立ってるだけでふらつく」
「夜に悪夢のようなものみてあまり寝れない」
との訴えがありました。

身体構造をみると
背臥位で寝てもらっても、大腿部の筋緊張はかなりの高緊張状態。
立位となるとさらに全身の緊張は亢進し、
前傾姿勢となってしまう状況でした。

検査をしていくと、
確かに筋力や可動性の低下を認めるのですが、
その原因となっているのが、
メンタル面の健康面への恐れというものでした。

施術でそのメンタル面と身体症状の繋がりを打ち消すことで
その場で下肢の緊張は緩和し、
「歩くのが怖くない♫」
と言われ姿勢も直立位を楽に保てるようになっていました。

一週間経過しても
「あれから悪夢を見なくなってよく眠れる」
「歩くのが怖くない」
と喜んでくれています。

金銭面への不安が肩の痛みに繋がっていたケース

肩関節に水平内転・外転運動に伴って三角筋後部線維に痛みが出現する方
整形外科でリハビリをしても全然変わらないとのこと。

評価をすると、
様々な事情があり、身体構造よりもメンタル面の問題が浮き上がってきました。

その問題を解消することで、痛みはその場で消失。
アプローチは施術で触れたのは左の薬趾のみでした。

●まとめ

メンタル自体の問題を直接なくすことは難しくても、
そのメンタルと身体の反応が繋がってしまう状況を打ち消すことは可能なんだと感じています。

理学療法士として身体の反応を視ることはずっとやってきました。
それに加えて、
一人ひとりのメンタルと身体の繋がりを明確にすることで、
飛躍的にアプローチできる対象は広がると感じています。

ご覧頂きありがとうございました!

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