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痛みは無くなったのに不安そうな女性

症状は良くなってきているのに、
ネガティブな発言が変わらない人を担当したことはありませんか?
「元々ネガティブな人だから…」
と考える事はできますが、
もしかしたらセラピストが見逃している異常があるかも?
今回はそのような反省を込めてケースのシェアをさせてください。

1.疼痛の改善に対しての反応

腰部脊柱管狭窄症の診断で、
歩行時の腰部痛と右下肢の痛みと痺れを訴えていた女性。

腰椎伸展位で固定する傾向が強いため、
腰椎伸展する癖の修正、足部の背屈可動性改善を実施することで症状は改善。

本人もちゃんと良くなったと言ってくれているんですが、やたらと不安なご様子。

・自信がない…
・私は年だからもう駄目…
・一生先生にお世話にならないと…

などなどネガティブ発言満載状態。
ご希望だった痛み・痺れがなくなり
 ・一人で散歩も行けるようになった。
 ・お庭の手入れもできるようになった。
 ・家族による行動制限がなくなった。
 ・お友達と外出もできるようになった。
こんなにいい事が起きている。
でも不安が拭えないとのこと…。

2.不安の正体

よくよく話を聞いていくと、
起き上がり動作や方向転換時に軽く目眩がすると。

強い目眩ではなかったとのことで、
伝えていなかったとのこと。
普段の様子からこちらからもっと早く察しなければいけませんね💦
反省ですm(_ _)m

3.目眩の評価

目眩の原因を評価をすると、
第6脳神経(外転神経)と
第9脳神経(舌咽神経)の異常を発見。

第6脳神経(外転神経)
 眼球の外転運動を制御する神経です。
 構造上外眼筋の運動線維の中でもっとも障害を受けやすい場所です。
 (神経の走行が急に曲がるところがあるのが理由)

追視検査をしてもらうと異常があるのがわかりますね。
目の動きと頭頸部の動きの協調性が乱れることで目眩はよく出現します。

第9脳神経(舌咽神経)
ウィキペディアを参考にさせてもらうと、
 ・舌の後方1/3・扁桃・咽頭・中耳・頸動脈小体の知覚神経
 ・耳神経節を経由し、耳下腺への副交換神経
 ・茎突咽頭筋や咽頭筋上側の運動線維

この中から目眩と関係しそうなのは中耳への知覚神経っぽいですね。
中耳の情報を前庭神経核から視床を介して大脳皮質へ届けて平衡感覚を維持します。

この2つの神経の機能低下が目眩の原因となっていたので、この部分にリリースを行うことで、その場で目眩は消失しました。

「あれっ?あれっ!!?」

と何度もその場でクルクル回って
不思議がっていらっしゃいました(笑)

4.まとめ

今回のケースを通して再確認出来たことは、
・ただ言われた症状ばかりを診るのではないこと。
・しっかりとした評価がやっぱり大切であること。
・言葉にならない不安・違和感の裏には原因がある。

木を見て森を見ずにならないように注意が必要ですね。

ご覧頂きありがとうございました!

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澤田哲也
澤田哲也
人の可能性を引き出すことができる人間になりたいと思っている理学療法士です。 専門的知識・技術ばかり磨くことに限界を感じ、日々研鑽を続ける毎日です。