左肩の可動域制限
車の運転中、後部座席の娘におもちゃを渡そうと左腕だけ後方に伸ばした際に、「グッ!」と感じたことのない制限を感じました。
自分で評価すると肩甲上腕関節の可動性が落ちている。
局所のリリースやストレッチを行うことで改善はしているものの、抵抗感は残っているのでこれでは物足りない・・・。
そこで勉強会メンバーに隔膜の治療をしてもらうと、その場で可動性の改善・抵抗感の除去を得ることができました。
考察
左肩を酷使したことは記憶にありませんでした。ただ気になるのは日々の運動不足。
日々家に埃が溜まるように、身体においても知らない間に埃が溜まります。運動不足なら余計に埃は溜まりそうですね。
つまり、循環が悪いという状況。
浮腫があることで関節においては滑膜が増殖するという報告があります。
組織間液の滞留→代謝産物の蓄積
循環が低下することで、知らず知らずのうちに身体が汚れていく。
どこに汚れ(埃)が溜まるかは身体・遺伝・環境などの状況次第。
症状を改善するにはその局所へのアプローチが必要な場面もあります。
しかし、循環を良くすることで改善することもあります。
今回の体験でいうと、自分で肩局所へのアプローチはしましたが、循環不全は残ったままでした。
私は過去サッカーをしており、かなり走り込んでおりました。
なので私の体は比較的運動をすることで、身体の循環が保たれるように設定されています。
仕事をするようになってからも社会人サッカーや歩くことを日課にしていましたが、娘が生まれてからはほとんど運動らしい運動をしなくなってしまいました。
加えてデスクワークが増えたために、さらに循環状態が低下し、結果として埃が左肩に溜まってしまったものと思われます。
患者さんにおいても同様のプロセスを経ている方も多いのではないでしょうか?
・運動習慣が減った時期と症状出現の関連
・デスクワーク時間の増加
・過去の運動習慣
・女性ならば生理の有無
などを聴取するのも大切になってきます。
疾患に対する介入はもちろん大切ですが、「回復する身体機能」という視点でみた時には視点を広げる必要があるということを実際に体験させていただきました。
このような全身評価の視点が参考になれば幸いです。
2025年12月14日に全身の循環から捉えるという視点に役立つための勉強会を開催予定です。
興味のある方はこちらをご覧ください。













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