80歳代女性の方
足に痛みがあるわけではないが、
しっかりと右足に力が入らないので踏ん張れないとの事。
実際に片脚立位は
両側ともにセラピストの支持なしでは保持できず。
訴えのある右側ではデュシェンヌ様の代償がでる状況でした。
既往として両側の変形性膝関節症の診断があり、
痛みが左右どちらか一方にあり、
半年くらいすると反対側に移るといった状況との事でした。
実際に
同じような訴えする患者さんは多く目にするのではないでしょうか?
両膝とも結構変形してるけど、なぜか一方だけ痛みを訴える人とか。
変形はそれほどないのに、痛みを強く訴える人とか
結果としてアプローチしたのは
左内側楔状骨・左大腿部の皮膚・左脛骨内果
のリリースを実施。
結果としてセラピストの支持なしでも片脚立位が可能となる。
特に筋トレなどは実施しておりません。
解釈として、
左足に悪い部分が集中しており、
右片脚立位の際に機能が低下している左下肢を持ち上げる
というタスクが厳しくなっていた。
そのためデュシェンヌ様の代償で
上半身の重りをより右側に倒すことで
バランスを取っていたのではないでしょうか?
身体の状況というのは、
無意識に脳へ情報を大量に送っています。
左足の状態をみて
この方の脳は
「左足上がりづらいから
身体を倒さな無理だ」
と判断したのではないでしょうか?
右足は一切触れてもいませんが、
左足に介入しただけで、
「右足に力が入るようになった!」
「バランス良くなったね!」
と言ってくれました。
右足がバランス悪いから、
右足の施術をしよう。
右下肢の筋トレをしよう
体幹部の筋トレをしよう。
という悪い部分に直接アプローチする方法が有効なこともあるでしょうかし、
今回のような方法が有効な方もいるということですかね。
人体は奥が深いですねぇ〜。
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