掃除機をかけるのが辛い女性

右大腿骨頚部内側骨折により、
大腿骨頭置換術のオペをされた女性。

散々脱臼のリスク指導をされていたおかげで、

いつ脱臼するか不安で怖い・・・

とのこと。

安静時からも筋緊張亢進が著明であり、
オペから1年近く経過しても膝も床に着いたことがないとのこと。

リスク管理は大切だけど、
過剰な恐怖感を植え付けてしまうのは・・・・。
いい塩梅って難しいですね(-_-;)

一番不便なことを聞いてみると

掃除機をかけるとその場ですぐに腰が痛くなる

とのこと。
実際に真似して動作をやってもらうと、
やはりその場で腰部に痛みが走る様子。
主婦としてやりたいことができないのは
結構なストレスになっている様子でした。

今回はその場で痛みなくできるように指導した工夫をシェアします。

1.腰部痛の原因の特定

右股関節以外には特に受傷歴などはない。

腰部痛は腰部全体にあり、
安静時の立位や端座位、臥位では生じない。
起き上がり動作の時もないとのこと。

掃除機をかける格好は、
健側の左下肢を前にしたランジ姿勢。
左手を左大腿部に付けながら、
前傾姿勢を取る感じ。

極力右足に負担をかけたくない様子で、
左足を緊張させている様子でした。

痛みがでているのはランジ姿勢など動的な立位場面のみであること、また痛みの範囲は腰部全体に渡る事から、
疼痛の原因は腰部そのものの炎症というより、
抗重力位に関わる他の要素が強いと考えました。


それを特定するために、
少し姿勢を変えてもらうことにしました。

左足首の前足部にシートを入れて再確認。
結果は腰部痛なく掃除機動作が遂行可能となりました。

ということは、
原因は左足関節の背屈制限が原因ですね。
左足関節が背屈したいと、
前方に重心移動する為に、
腰部を過度に曲げて対応していたのでしょう。

2.アプローチ

散々脱臼のリスクについて
説明を受けてきて恐怖感が強い状態。


膝を床につけたこともないとのこと。
実際に膝を床に着け膝立ちをしてもらうと

イタッ!

という反応が。
でも、

大丈夫だから動いてみて〜

というと、

あれ、最初は痛かったけど今は全然痛くない。

と。
筋緊張亢進に加えて、
初めてする動作だったので
心身ともに非常に過敏になっていたんでしょうね。

さらに安静時に足の色をイメージしてもらうと、
患側の右股関節濃い赤色とおっしゃる。
反対側は明るい黄色とのこと。

心身共にダメージがある様子ですね。

アプローチとして行ったのは、
先程の掃除機動作の痛みの原因であった足首背屈制限の改善。
⇛ストレッチやDYJOC的な訓練など

加えて、
患部に対する不安感の軽減です。
いくら「大丈夫ですよ〜」と言葉でいっても
簡単に染み付いた不安は取れるものではありません。

なので、
足の色のイメージを悪くしている要素を見つけ出してリリース。
この方の場合は足指のリリースを行いました。

施行後は

右足が明るい色のイメージになりました♫

とのこと。

この調子で
疼痛軽減とともに、
色々な日常手間が減ってもらえると嬉しいです♫

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医者にできない治療をするを目標に理学療法士を目指す。 2005年に資格取得以降、給料の大半を勉強に注ぎ込み続ける。 学びの中で、知識・技術よりも大切な思考に気づく。 その内容を臨床で結果を出せず悩むセラピストに向けて情報発信中。