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理学療法士の声枯れの実践的対策法の提案

理学療法士にとって、患者さんとのコミュニケーションは治療の核となる部分です。しかし、喉の不調により声が枯れたり痛んだりすると、説明や指導が困難になり、サービス提供に支障をきたしてしまいます。

私自身も長年喉を痛めやすい体質で、定期的に炎症を起こして声が出しづらくなることが続いていました。

今回は、そんな経験から学んだ実践的な喉のケア方法をシェアしたいと思います。

<注意事項> この記事の内容は個人の経験に基づくものです。
効果を保証するものではありませんし、リスクもあります。
実践される場合は、必ずリスクを理解した上で自己責任でお願いします。症状が重い場合や長期間続く場合は、必ず医師にご相談ください。

喉の不調が理学療法士の仕事に与える影響

理学療法士として患者さんと向き合う中で、喉の不調に伴って以下のような経験はありませんか?

  • 運動指導の説明がしづらい
  • 患者さんとの信頼関係構築に支障をきたす
  • 1日の終わりには更に声が枯れてしまう
  • 翌日の臨床への不安が増す

声は私たちの重要な治療ツールの一つ。その機能が低下するとサービス提供にも影響が出てしまいます。

迷走神経と喉の症状の関係性

迷走神経の基礎知識

迷走神経(第10脳神経)は脳幹の延髄から始まり、首・胸部・腹部の多くの臓器に分布する副交感神経系に属する神経です。

この神経は以下の特徴があります:

  • 自律神経系の調整に重要な役割を果たす
  • 免疫細胞に働きかけて炎症性サイトカインの産生を抑制
  • 喉の症状にも間接的に関与する可能性
    (喉には副神経(第11脳神経)も関与)

医学的なアプローチ事例

実際の医療現場では、以下のような治療法も提案されています:

上咽頭擦過療法(EAT)

経皮的耳介迷走神経刺激(taVNS)

  • 非侵襲的な神経刺激療法として注目

また、帯状疱疹ウイルスによる感染症では、迷走神経や舌咽神経の障害により咽頭痛や嗄声が生じることも報告されています。

参考文献:室井昌彦ら. 頭部帯状痕疹感染症の7例. 日気食会報, 38(5), 1987

今すぐできる!セルフケア・マッサージ法

上記の医学的処置は敷居が高いため、日常的に実践できる方法をご紹介します。

迷走神経周囲へのアプローチ

解剖学的ポイント(頸部)

  • 上部:頸静脈孔(乳様突起の内側・下方)
  • 下部:鎖骨上側の胸鎖乳突筋胸骨部と前斜角筋前側のスペースの深部

実践方法

  1. 下部のポイントを指で軽く押さえる
  2. 頸部を反対側へゆっくりと側屈
  3. 30秒程度保持し、反対側も同様に行う

この方法により、迷走神経周囲の組織および神経自体のストレッチ効果が期待でき、ついでに副神経への刺激にもなります。

期待される効果

  • 迷走神経近傍の刺激による自律神経バランスの調整
  • 結果として喉の不快感の軽減

私自身の体験では、これにより喉の調子が改善されることを実感しています。
(耳下腺が腫れることもあります(^_^;))

重要な注意点とリスク管理

実践前に必ず確認すること

体調管理

  • 感染症の疑いがある場合は臨床を控える
  • 患者さんへの感染リスクを最優先に考慮

医学的判断の重要性

  • 感染症や腫瘍などの器質的疾患が疑われる場合は必ず医師の診断を受ける
  • セルフケアは補完的な位置づけとして考える

副作用への対応

  • 耳下腺の腫れが一時的に生じる場合がある
  • 多くはリンパ流の変化や神経反射によるもの
  • 腫れが長引く場合や強い痛みがある場合は専門医受診を

施術時の注意

  • 決して強く押さない
  • 痛みや違和感があれば即座に中止

代替アプローチの選択肢

迷走神経へのアプローチが難しい場合は、以下の方法も効果的です:

  • 深呼吸法:副交感神経の活性化
  • リラクゼーション:全身の緊張緩和
  • 姿勢調整:呼吸機能の改善

私の経験では三叉神経痛の方でも、姿勢調整が痛みの軽減につながったケースもありますので、直接でなくても効果はあると感じています。

まとめ

喉の健康は理学療法士にとって専門知識・技術同様に大切なものです。
セルフケア法を身につけることで、症状の軽減や予防が可能になるかもしれません。

この記事の内容を実践してみた感想や、あなた自身の喉のケア方法があれば教えて頂けると幸いです。

皆さんの臨床がより充実したものになることを心から願っています!


※この記事の内容は、医学的アドバイスではありません。
症状が続く場合は必ず医療機関を受診してください。

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澤田哲也
澤田哲也
人の可能性を引き出すことができる人間になりたいと思っている理学療法士です。 専門的知識・技術ばかり磨くことに限界を感じ、日々研鑽を続ける毎日です。